布団には、フケや垢が落ちるため、チリダニ類が多いです。
掛け布団や毛布は、直接触れますが、床面に触れることはありませんので、チリダニ類の構成比が高くなっています。
敷布団は、床面に触れることが多いので、床面にいるダニが移行してくることもあります。
もちろん、布団から床面に移行するダニもいます。
例えば新築の家では、チリダニ類はほとんど見つからないですが、数か月経過すると、チリダニ類の比率が高くなってきます。
じゅうたんにも、当初はチリダニ類はほとんど検出されないですが、数か月経過するとチリダニ類の比率は高くなっていきます。
床面には人間のフケや垢が落ちるため、それをダニは餌にしていますので、布団表面のチリダニが床面に移行して増えたと考えられます。
新築の家が、数か月でチリダニ類の比率が高くなっている理由はこのことからもわかります。
一方、ツメダニは、新しい寝具からは見つかりません。夏季に寝ている間に刺された場合、その布団を調べてみると、ツメダニが検出されること多くみられます。
築後2から3年目の家で、畳の部屋で寝ている人が被害を受けることがあります。ツメダニの発生源は畳です。
ツメダニが畳から寝具へ移行して、たまたま寝ている人に刺してしまうのです。
ツメダニが寝具で繁殖することはありません。